ダイビング事故の傾向、BMI指数の関係性と浸漬(しんし)性肺水腫について

浸漬性肺水腫とは、心疾患や高血圧などの疾患がある人に起こりやすいと言われ、水泳やダイビング中に発症すると呼吸困難に陥る病気のひとつです。

翌日には回復するものですが、重大な事態を引き起こした例もあること、近年中高年ダイバーの死亡事故や重大トラブルの事例として確認されることが増え、DAN JA’PAN(参考文献AlertDiver Monthly vol.29/201911 (jshm.net)の会報誌でも報告されています。

発症する仕組み

人は水に浸かると(浸漬)手足の血液が体の中心に集まり”うっ血”を起こす特性を持っています。血液中の水分が肺の中で影響を出し始めると呼吸がしづらくなり発症。

本来体内に酸素が取り込めなくなると少し泳いだだけで息切れを覚えますが
ダイビング中は酸素分圧が高くなるため息苦しさを感じにくくなり
ダイビング終了間際(特に酸素分圧が低くなる浮上中)に突然の苦しさが起きたり水面近くで意識を失ったりします。

「いつもと違うな」と感じる際は無理せずガイドに報告、ダイビングを中止する判断をしてください

健康チェック時に虚偽の申告を行い、万が一事故が発生した場合、他のお客様に大変な迷惑をおかけしますので正直な記入をお願いします。

BMI指数の関係性に関して

日本ではBMI指数が25以上を肥満と判定し、生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常など)にかかるリスクが高くなると言われています。また肥満に起因・関連して減量が必要な健康障害を有するもの、健康障害を伴いやすいハイリスク肥満と判定された場合、肥満症と診断されます。

水中活動を伴うダイビングやスノーケリングは日常生活とは異なる環境が影響し、突然死や浸漬性(しんし)肺水腫、減圧症といった病気を引き起こす場合があります

マリンメニューを楽しまれるご本人、またご家族のため、シーサーでは以下基準を設け、サービス提供する事に致しました。

水中活動を伴うメニュー参加にあたって

  • BMI指数30-34以下の方 → 誓約書記入のうえ、メニューに参加
  • BMI指数35以上の方 → 水中活動を伴うメニュー参加禁止

※水中活動を伴うメニューとはFUNダイビング、リフレッシュダイビング、各種ダイビング講習、スノーケル、体験ダイビング、マリンウォーク

BMI指数の計算BMIと適正体重 – 高精度計算サイト (casio.jp)

※高血圧のお持ちの方は当日血圧測定が必要となります

詳細は以下よりご確認ください。

【重要】血圧測定による参加条件のお知らせ

ダイビングマリンレジャーを皆さんが十分に安全に楽しむために

健康チェック表は本当の事を書いてください!”ウソ”の申告により、海で意識不明になる方、亡くなる方が沖縄県内だけで毎年10名前後いらっしゃいます!

自分だけでなく周囲のボート同乗者の方、全員に大変なご迷惑をおかけします!正直に書いて頂ければ経験豊富なスタッフ達があなたにとって最善のアドバイスをして安全に海を楽しむことができます。あなたの安全を守るため、大きな事故を回避するため、ぜひ健康チェックには正直な記入をお願いします。